悩み事

今、すごく漠然とした不安を感じている。
一方では彼のことがすごく好きで、認められたくて、でも甘えたくて、やっぱり認めてほしい。戦友として、同じフィールドで、同じ目線で、思ってもらえるようになりたい。だけど、それには遠くて。
自分がこっそり勉強していればいいわけではなくて、未熟な自分をさらけ出さなきゃいけない場面がこれからずっと続いていく。きっと怒らせるし、いらいらさせるし、でもやらなきゃいけない。弱みや失敗を見せることがすごくきらいだから、できればいつもうまくいった自分を見せたいよ。でもそうはいかないしなぁ…


薫くんとの恋愛で気づいたことが一つあって。
私は、薫くんと同じレベルにならなきゃ好きになってもらえないと思っていた。だけどそうじゃなくて。薫くんは、女の人を、頭がいいとか、教養があるとか、議論ができて楽しいとか、そういう切り口で見ていたわけじゃないし、そういう人だから好きになったわけじゃない。

彼も、別に私に高レベルの人材であることだけを求めているわけじゃなくて、勿論それに越したことはないけど、でもそれ以上に、機嫌よく仕事してほしいってこと、一番に思っていると思う。私が吹責だったとき、楽器の上手い下手とか、ガードの上手い下手とかよりも、みんなが応援部を好きになって、楽しくやってくれることを一番に望んでいたように。


彼はやっぱりいつも、私が何したいかってことを気にしてくれてる。ありがたいけど、私は、期待された役割がちゃんと果たせているか、何が期待されているかのほうが気になっている。これって、だれでもそうなのかな?それとも、「いい子」として25年間生きてきたからそうなっちゃうのかな?


やりたいことが言える人って、すごいなって今は思う。


私はとにかく承認欲求が強くて、褒められたい一心でしか、何もしてない気がする。そんな風に、誰かの目に映る自分にしか興味ない人生は、いつか破綻するのかもしれない。資格をとるのも、勉強するのも、日経新聞を読むのも、全部褒めてほしいから。何でだろう。愛が足りてないのかな。


ほかに誰も、私のこと褒めてくれないし
認めてくれないし
愛してくれないから。


だから、分かりやすい承認を求めているのかもしれない。「ほんとにかわいい。大好き」って言ってくれて、ぎゅーって抱きしめられたら、他の人に承認されることなんてどうでもよくなるのかもしれない。
そういうのが足りないのは分かるんだけど、どうやったらそういう相手ができるのか、忘れちゃったよ。今まで、「つらいときに近くにいて甘えさせてくれた人」としか恋愛したことなかったから。
何年たっても変わらない、自分の根っこがあるとしたら、強がりなナルシストでプライドが高くて、人に褒められたり認められたりすることが大好きで、自分の弱みは人に見せないし、失敗も見せたくない。弱ったときだけ、甘えさせてくれる人が必要で、近くにいて自分に興味がある人のことが好きなような気がしてくるけど、自分本位の恋愛しかできなくて、自分に必要がなくなると、ものすごく冷静に別れる。人の懐に飛び込むことが苦手で、いい子を演じるあまり、人当たりはいいけど仲間には入れてもらえない。だから、ほんとに仲良しになれることはめったになくて、何かの集まりにもなかなか呼んでもらえない。でも、そこに行って気まずい思いをするくらいなら…って一人でいることを選んでしまう。きっと、結婚できなかったら、友達もいなくて寂しい人生になるに違いない。趣味だけは充実させて、自分をだましながら生きていくのかもしれない。