診断結果その2

ともちゃんさんの恋人からお手紙が届きました。

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今日で付き合ってちょうど1年だね。
節目だし、最近はろくに話し合えたりもしていないから、今日ぐらいは真面目に思ったことを伝えるよ。

さて、何から書こうかな。
あー、前から思ってたんだけどさ、ともちゃんっておれ以外の男と話すときは声がかわいいよね…凹。
ってわざわざ記念日に書くようなことじゃないか。この話はナシ。

最近よく思うんだけど、なんというか、ともちゃんってかわいげが足りないよね。ご飯とかおごるって言ってもすぐ「いや、いいよ」とか拒絶したがるし、誕生日とかにプレゼントをあげても「ありがとう」とは言うものの、嬉しそうな感じがないよね。
ただリアクションが下手なだけならいいんだけどさ、やっぱり「人に頼りません」っていう構えはかわいくないと思うんだよ。男としては面白くないというか…。

ともちゃんってさ、おれによく「そんなに弱音吐く人だと思わなかった」とか言うでしょ?思うんだけど、ともちゃんが意地っ張りで競争心が強くて素直になれないことが、おれを追い詰めてる部分もあると思う。
ともちゃんって、男が「だらしない」「弱い」とかだとイライラするって言ってたよね、確か。元カレともそんな感じでフったって言ってたし。でもなんとなく元カレのときも、ともちゃんが意地張って突っぱねたりしたんじゃないかと想像するよ。
余計なお世話だけど、ともちゃんって、そういう生き方で疲れないの?おれからすればともちゃんのほうが不思議だよ。

…って結局は文句ばっかり言ってる自分…。
もっと前向きなこと書くね。記念日だってことを忘れてた。

なんだかんだ言って、おれはともちゃんには感謝してるんだ。
何考えてるのか分からなくて少し不気味なときはあるけど、ひっそりと一年間そばにいてくれたのは、おれの孤独感を少し癒してくれたと思う。妖怪座敷わらし的な彼女というか…(笑)。とにかくともちゃんはおれの支えになったんだ。

ともちゃんが言っていた「未来はどうなるか分からないけど、最終的にこの二人でまとまるといいね」っていう投げやりなセリフにおれは少し戸惑ったけど、それでも何気にその言葉が嬉しかったから、おれも日々を大切にして一緒に歩んでいけたらなと思うよ。ともちゃんが今どう思ってくれているかは気になるところだけどね(笑)。

これからもすれ違いとかあると思うけど、この一年間のように、理解を深めて乗り越えていこう。あ、それと、いちいち料理つくるときに「どちらかの餃子には睡眠薬」とかゲーム性もたせるのやめてくれ…。せめてワサビとかにしてくれ…。

では、これからも末永くよろしく。ともちゃんがいてくれてよかったよ。ありがとう。

P.S.この前ともちゃんが食べてたスナック、やっぱりドッグフードだと思う。



ともちゃんさんについての分析結果は以下の通り。

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【こんな問題ありませんか?】
◆好きでもない人から好かれて困ることが多い。
◆カッコよかった男性も、付き合うと情けなさが目立つ。
◆恋愛の主導権を握ることが多いが、決して嬉しくないし実は甘えたい。
【分析と課題】
好きでもない人から好意を持たれたり、出会ったばかりで何も分からないのに「好きです」などと言われたりして、男性を避ける立場になることが多いのではないでしょうか。向こうから気持ちがやってきてしまうと、なかなか自分から愛せないのがともちゃんさんの特徴です。向こうから来られると、一歩二歩と引いてしまうのがともちゃんさんですから、ますます男性陣は不安になることでしょう。

引っ張っていってくれると思った男性もまた、ともちゃんさんのそばにいると、だんだんと弱ってくる可能性があります。ともちゃんさんは他の人から見て輝いて見えますし、自己完結しているようにも思われます。付き合っている相手には「一人で生きていけそう」「おれがいなくても平気そう」という気持ちすら湧いてくるのではないでしょうか。これが相手の余裕を奪っていくのです。

ともちゃんさんは、一人で生きていきたいわけではなく、実は甘えられる場所がほしいと思っているのではないでしょうか。もっと大きな器で、堂々とカッコよく構えていてほしいと男性陣に願っているのではないでしょうか。それがなかなか満たされないことがともちゃんさんのジレンマでしょう。

ところで、ともちゃんさんは、「まるっきり自分に振り向かないような人」を追いかける恋愛にハマる可能性も多々あります。すぐ好かれるとうんざりするのですから、振り向かないような自分を寂しがらせるような男性が、結果としてフィットしてしまうこともあるのです。
【恋愛キーワード】
「強そう」「余裕」「沈黙」「男性扱いが上手」「傷つける言動」「ふる側」
【最後に】
ともちゃんさんは、男性に甘えられなくなっていたり、世の男性たちが弱々しく感じられて、どうも最近は恋愛が味気ないもののように感じられたり、そうでなくても面倒くさいもののように感じられているのではないでしょうか。「以前はもっと何も考えていなかったのに」そんな気持ちになっていないでしょうか。または成就しないような恋愛にどっぷりハマってはいないでしょうか。

想像するに、ともちゃんさんは、わりと自分の心を操作しようとする人だと思われます。自分に厳しく、甘えた考えは出さないように、自分を律して生きているのではないでしょうか。しかしそれがともちゃんさんの「みずみずしさ」を奪っていくことにつながります。強さと引き換えに、あまり感情が増幅しなくなってきている可能性があります。

恋愛は「心が共鳴」するものですから、自分の心がドキドキしなければ、相手はドキドキしにくくなります。いくら肌の露出を増やしても、本当の意味でのセクシーさを失っていきます。



やばい。
セクシーさを失っていく。。。