「ごめん」に泣いたあのときのように

なんでかわからないけど泣きそうになった。決まりきった言葉ではなく、生の言葉。気持ちを伝えるための言葉。私を思いやっての言葉。
伝えたい、分かってもらいたいという気持ちを感じることがこんなにも嬉しいなんて、知らなかった。
ありがとう、君の気持ちが少し分かった気がしました。
だからさ、ちゃんと言いたいことを言ってくれてありがと。
そうか、そういう意味だったんだね。あぁ、伝えることができて本当に嬉しい。思いを伝えたいと思うことは、自分をわかって欲しいって強い気持ちがあるってことだから、気持ちをさらけだすことは、その内容以前にそれ自体告白なんだ。
どうしてあんなに怖がっていたんだろう。こんなに受け止めてくれるのに。
どうしてあんなに意地を張っていたんだろう。素直になるってこんなに素敵なことなのに。

どう思われるか心配するよりも、大好きな気持ちをもっともっと伝えればよかった。痛みを伴う前に、幸せとあたたかさでいっぱいの好きをあげればよかった。後悔はするけれど、もうだいぶ遅いけど、今日少しだけしこりが溶けていった。今更どうこうなるってことは叶わないけれど、私のことこう思って欲しいって強い強い希望がある。それだけは、叶えたい。
初めて四時間も夢中になってメールした。テストのことも、やらなきゃいけないいろいろなもののことも、何も考えなかった。
私、君にものすごく関心があるみたいなんだ。
それとも、過去の自分に?だけどそれよりも憧れがずっとずっと強い。
「またね」と、わざと最後に書いた。「またね」が叶いますように。