学校という器

学校はいつも循環する時を過ごし、人は直線的にその環の中を通り過ぎていく。学校とは不思議なところだ。同じ年の同じ服を着た男女が四角い部屋の中で四角い机を並べていつもあるべきところに収まって同じ事をする。おそろしいほどの閉鎖性。じっとして動かないことの怖さ。エネルギーを発散させるための行事。それも、繰り返される。通り過ぎていくたくさんの人間たちは、オリジナルなことをやっているようで、やっていないようで。器はいつもそこにいて。永遠と刹那のふれあう場所。