ミュージカル

オペラ座の怪人」を観に行った。ミュージカルを観るのは、高2のとき以来。しかもあのときは音楽のこと舞台のことなーんにも分かってなかったから、ちゃんと観るのは初めてだ。脚本も、曲も、素晴らしい。そして、演出もすごく工夫されていてとてもよかった。
だけど、音が良くない。
機械を通した音は、感動を半減する。私がオペラばかり観ているせいもあるのかもしれないが、生の声を聞けないのならCDやビデオを見るのと変わらないんじゃないか。機械を通してるんじゃ、実際に歌っているかどうかすらわからない。声帯の震えが伝わってくるんじゃない。伝わるのは、スピーカーの振動だ。生の声だったらどんなに感動しただろう。
オーケストラピットもあるにはあったが、圧倒的に薄かった。どれだけ生の音があったかもよくわからない。弦楽器のアンサンブルなどもともと音が薄いところはそれなりに美しく聞こえたけれど、全体的に低音が弱い。電子音に頼りすぎ。そしてなにより、パーカスが下手で、耳について仕方なかった。ミュージカルなんだから、もう少し音楽にも気を配りなよ。素人大衆向けに作られているのだな、とがっかりした。
あと、キャストはもっと上を向いた方がいい。照明がうまく顔に当たっていなくて気になる。
オケピからもれる光や客席通路の光が気になる。
日本語の歌詞がもう少し音楽に合うように、言葉を練り直した方がいい。
そんなかんじ。