他人と一緒に生きること

ライフスタイルを変えるのは難しい。他人と生きるのは難しい。一番簡単なのは、お互いにほどほどに無関心になって、それぞれ好きなように生活すること。一緒に住んでるけどそれぞれ生活すること。
はじめの頃は、私に合わせてくれた。一緒に晩ごはんを食べて、お風呂に入って、一緒に朝ごはんを食べて出勤していた。でもやっぱり無理してたんだ。生活を変えるほどには、私の作るものは魅力的じゃなかったんだ。一緒に住んでるだけ、の方が気楽でいいんだ。
価値観の違いを擦り合わせるのは難しい。それなりに冷静で自覚的なつもりだけれど、いくら言葉を重ねても価値観は簡単には動かない。その違いを持ったまま、合う部分だけ寄り添って、合わない部分には期待をせずに、平行線を描くように生きていくのがいいんだろう。
一緒に住んでるだけで、暮らしも家庭も作れないこと、一瞬そう見えていたのは無理してただけのこと、それに気付いて、すごく虚無感を覚えてしまった。