私がここにいること

生きるのにはモチベーションが足りなくて、死ぬには勇気が足りなくて。だからこうしてだらだらと生きている。一人で居るのは慣れている。
私は彼を切ることができるんだろうか。彼のことが好きなわけじゃ多分ないけど、彼のパーツはひどく好きだ。愛嬌のある目、長い睫毛。すっぽりと抱え込める小さい頭。やわらかいくせっ毛。ほくろのある唇。引き締まった腕。広すぎない肩。すべすべした背中。ごつごつした指。小さな爪。愛おしい。全て諦めることができるんだろうか。今まで出会ったからだの中で一番好きだ。隅々まで愛おしいと思える。それ以上に愛せる身体に出会えるんだろうか。
好きじゃないと言い聞かせているけど、本当に好きじゃないんだろうか。自信ない。