心地よいコミュニケーション

話している内容に意味がないほど、コミュニケーションとしては本質的だ。何かを伝えることではなく、コミュニケーションすること自体が目的だから。相手を納得させるための議論とか、何かを決めるための話し合いとか、相手を誘うための駆け引きとか、そういうのじゃなくて。相手が言っている内容ではなく、相手自身を受け止めること。内容ではなく、相手の存在を認めたことを伝え合うこと。何も実りのない会話では、その会話をしている意味はそれ自体にあるんだから。進展がなくていい、笑いをとらなくてもいい、目を見て話せばそれでいい…そういうコミュニケーションが、私にはとても心地いい。笑いを取ることに強迫観念を覚え自己顕示欲を満たすことで一方的に満足する会話に疲れると、ほんとうにどうでもいいことを話すことがすごく癒しになる。そう思う。