多重人格

母親を毒殺した少女について、テレビが好き勝手言っていて腹が立つ。二重人格だ、とか。「僕」の方の人格が母親を殺したんだ、とか。感情が失われてる、とか。ブログなんて、別人格で当たり前。「本当の自分」というものこそが、そもそも存在しないんだから。私も、多重人格だ。みんな、多重人格。だって、相手によって自分を変えるでしょう。相手に、自分はこんな人だって思って欲しい人を演じるし、語る。ブログは、それ以外の世界で属しているどのコミュニティとも違う相手に向かうのだから、違うに決まっている。そして、こう思って欲しいという人間像を作ることは実生活よりもずっと簡単だ。文字だけだから。だから、ブログ上の人格が直接対面する人にとってのその人とどんなにかけ離れていても、全く問題ない。二重人格を装うことも、ブログ上で自分を印象付けることに効果的だ。ブログを過大評価しないほうがいいと思う。爆笑問題の太田さんがすごくいいことを語っていてすごく見直した。